虫歯治療
虫歯はなぜできる?
虫歯とは、虫歯菌がつくる酸によって歯のカルシウムが溶けている状態のことです。
虫歯菌は歯の表面に付いた歯垢(プラーク)に潜伏し、食事の際の食べかすを栄養にして酸を放出しています。
「食後にはきちんと歯磨きを」といわれる理由はこれです。
また口内の唾液は歯の表面についた汚れを洗い流したり、虫歯菌の出す酸を中和する働きがありますが、夜寝ているときは分泌量が減る性質があります。 (朝起きたら口がからからなのはこのためです)
そのため、虫歯は夜寝てるときに最もできやすいのです。
夜寝る前の歯磨きもとても重要なのです!
痛くなくても虫歯はある
「私は歯は痛くないし、しみたりしないから虫歯なんてありません!」と思っている方はいませんか?
ほとんどの方は「痛くなってから歯医者に行けばいいや」程度に考えていると思います。
歯科では虫歯を4段階に分けて定義しています。
厳密にいうと「むし歯かな?そうじゃないかな?」という微妙ななり始めの段階をいれて5段階に分けることもあります。
なり始めを「CO(シーオー)」と呼び、そこから段階が進むごとにC1、C2、C3、C4という呼び方をします。
実は「C2」以下の段階ではほとんど自覚症状がありません。逆に自覚症状が出た時には、既に症状がかなり進行していることがほとんどで、やむを得ず虫歯部分を削って除去する必要があります。
そして削った部分を、いわゆる「詰め物」や「被せ物」で埋める治療を行います。
「C4」まで行くと、最終的には歯を完全に抜いてしまわなくてはいけなくなりますので、自覚症状が無いからと軽視しないで、早期治療が大切です。
治療が早ければ早いほど、結果的に治療時にかかる負担も軽く抑えることが可能です。
歯周病治療
歯周病とは
歯周病とは、歯周病菌が歯と歯茎の隙間に入り込み、やがて歯槽骨(歯を支えている骨)に達し、骨を溶かしてしまう病気です。
歯周病の特徴は、経過が非常にゆっくりと進行するということです。
そのため痛みなどを感じる自覚症状が少なく、歯周病になっている事に気付いていない方が多いのが歯周病の本当に恐ろしいところです。
今や成人の8割が歯周病であると言われています。
歯が抜ける一番の原因は歯周病です!
身近なお口の病気として、歯周病を認識し、予防や進行を抑えるためにも定期的な歯科検診を強くおすすめします。
こんな症状はありませんか?歯周病チェック
ひとつでも当てはまる項目があれば早めに受診されてください。歯周病は早期発見・早期治療が重要です。
- 歯ぐきが赤かったり、紫色がかっている
- 歯ぐきが厚みをもって膨らんでいる
- 歯ぐきを触った時にブヨブヨして締まってない
- ブラッシング時やちょっとしたことで歯ぐきから出血しやすい
- 歯ぐきがむず痒い
- 起床時に口の中がネバネバする
- 以前に比べて歯と歯の隙間が開いてきたような気がする
- 歯ぐきが下がって歯が長くなったように見える
- 歯がグラグラして噛みにくい
- 自分で自分の口臭が気になる
- 歯ぐきから膿が出る
歯周病と全身疾患との関係
歯周病は実はお口だけの問題ではありません。
近年の研究で、下記のような全身疾患と密接な関係があるといわれています。
脳梗塞 | 重度の歯周病がある場合、歯周病がない人に比べて発病する危険が高いことが報告されています。 |
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誤嚥性肺炎 | 重度の歯周病がある場合、歯周病がない人に比べて発病する危険が高いことが報告されています。 |
細菌性心内膜炎 狭心症 心筋梗塞 |
歯周病菌が血液中に入り、心臓の弁やその周囲に感染して心内膜炎を引き起こしたり、血管壁に炎症を起こして動脈硬化を誘発します。 |
糖尿病 | 歯周病によって発生する毒素が血液中に入り込み、インスリンの機能を阻害し、糖尿病を悪化させることが指摘されています。 |
治療方法について
歯周病治療を希望して来院される患者さまの多くは、歯周病の何らかの症状がすでに現れております。かなり病状が進行しているケースが多く、治療に要する期間も長くなります。
治療は早く終わるに越したことはありませんが、じっくりと腰を据えて治療を受ける心構えを持つ事が最も重要です。
歯周病治療は次のような流れで行います。
01Step
スケーリング
超音波の器具、または手用の器具を使用し、歯石・歯垢を除去する方法です。歯を削ることはありません。
02Step
ルートプレーニング
スケーリング後に行う処置です。歯石・歯垢による汚れ、柔らかくなった歯の表面の組織を除去し、歯ぐきとの接着をよくすると共に、スケーリングでざらついた歯の表面を滑らかに保つ方法です。
03Step
歯周外科
重度の歯周病の場合、外科手術を行い、歯周組織・歯槽骨の再生をうながします。
04Step
定期的なメインテナンス
治療によって歯周病が改善すれば、定期的なメインテナンスに移ります。
歯周病は、適切に歯垢除去(プラークコントロール)することで予防は十分に可能です。
プラークコントロールは、患者さまご自身が家庭で行なうことが中心となりますが、歯周病は容易に再発してしまうため、定期的に来院して頂き検査(定期検診)する事をおすすめいたします。
定期的にきっちりとメインテナンスを行なえば、歯周病の進行は食い止める事ができます。
適切なブラッシング技術を身につけ、プラークを除去できれば、歯周病は確実に改善していきます。
小児歯科
小児歯科ってどんなことをするの?
- 虫歯の治療
- 予防処置
- フッ素塗布
- 咬合誘導
当院の小児歯科は予防歯科を中心としています。
子どもの虫歯は、子どもの将来の生活に大きな影響を与えてしまうことがあります。
虫歯があると、食べものがあまりよく噛めないため、体に与える影響はもちろん、顎の発育不全などの原因になります。
またひどい虫歯を放置すると、永久歯が生えてきた時に、決められた場所に生えることが出来ず歯並びが悪くなったり、また、乳歯の下にある永久歯の芽にも悪い影響を与えます。
こうした色々な悪影響を避けるためにも予防や、虫歯の早期発見、早期治療をし、お子さまの口の健康管理をしていきます。
お子さまの虫歯予防、虫歯治療、歯並びの治療を行い、3年後、5年後、大人になった時のことまでを考え、丈夫な乳歯を育てることで、健全な永久歯の育成へと繋がる手助けをします。
一生健康な歯で食べられるようにするためには、子どもの頃からのお口のケアは大変重要です。
お子さまに不安を与えない歯医者さんを目指して
「歯医者=怖い・痛い」というイメージを持たれている方は多いと思います。
少なくとも「喜んで行きたい!」という方は少ないのではないでしょうか。
大人でも苦手意識はありますので、小さなお子さまはなおさらでしょう。
当院では、そんなお子さまにも「不安を与えない医院」を目指しております。
医院内は明かり取りの窓を大きくして、自然の光が溢れる明るい造りにし、無彩色で無機質な雰囲気にならないよう、カラフルな色使いで楽しいイメージを演出しました。
ぬいぐるみや絵本、おもちゃをご用意しておりますので、お子さまも退屈せずに過ごせます。パーテーションで囲まれた半個室式ですので、ご来院のお父さん・お母さんも安心して治療を受けられますよ!